きっと、たぶん。
僕は詳しくは知らないけれど、多分その銀猫は。
棄てられた赤い目をした銀猫は。
獅子に、ライオンになりたかったんだってさ。
立派な鬣を風に靡かせて、崖の上に立って吠えるんだ。
そんな夢を毎晩見ては、現実に涙していたの。
もっと、僕が大きかったら。もっと、立派な爪が生えていたら。もっと、大きな声で呻れて、誰もが驚いて逃げ出すような、獅子の身体をしていたならば。
銀猫は、爪を研いだ。
鋭く光るように。
でもまだまだ獅子にはなれない。
銀猫は、吠えた。
力の限り、大きな声で。
でもまだまだ獅子にはなれない。
銀猫は、自分に出来ることを一生懸命、精一杯やった。
だけど、銀猫は銀猫のままで、獅子になんてなれなかったんだよ。
なんで?
愛しいを知ってしまったんだってさ。
ついと、ねこじゃらしを降ってくれる人に出会って、りんと、綺麗な鈴を遊ばせてくれる人に出会って。
獅子みたいに立派じゃなくても、僕は、
綺麗に爪を研いでもね、それは所詮、怖さを隠すためでしかなかったんだよ。
声を張り上げて吠えてもね、それは所詮、鳴き声でしかなかったんだよ。
知らなかった、本当は知っていた?でもね、気付かない振りをしていたの。
どうして?
それは、銀猫が強がりだからだろうね。
銀猫のはなし、今日はもう遅いから、これでおしまい。
※
ちょっともにょもにょしてみる。
ねこじゃらしぶんぶんしてくれたり、鈴で遊んでくれる人は、モデルさんが。
ぱぱんとままんです、無断拝借です。
でもきっと分からないから良いよネ!(爽やかな笑顔)
…あ、その止めてください、痛い視線こっちに向けないでください。(…)
ネギ?
ネギは出てきませんy(ざー)
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